●The DIG
|
鈴木茂:バンドワゴン
'75年の1stソロ。後述するリマスターはどんな感じなのだろう。 |
曇り、夜になって小雨。
湯船に浸かりながら先日買った雑誌The DIGを読む。特集はYMO、はっぴえんどとその周辺の方々。過去のインタビューの再掲載だったり、最新インタビューだったり、なかなか面白い。しかし、去年が「EACH TIME」の20周年リマスターだと思ったら今年は「ナイアガラムーン」の30周年記念リイシュー。5月には「BAND WAGON」の30周年記念限定リマスター再発(DVDのおまけつき)。なんだこれは。リサイクルされ続ける永久機関、もしくは曼荼羅のような迷宮か?あぁ、でも買っちゃうんだろうなぁ。
同雑誌には大貫妙子さんのインタビューも掲載されていた。その記事の中に、彼女がSugar Babe時代のステージ写真がある。キャプションに「'75年 日比谷野音でのステージ」とあるその写真はステージの奥でピアノを弾く彼女越しに客席に向けて撮影したものなのだが、これがなんとも、ステージ上と客席の温度差が見て取れる写真なのだ。曲のエンディングなのだろうか、ステージのフロントでは山下達郎氏が手を大きく広げ、天を仰ぐように朗々と歌い上げているのだが、満員の客席は誰一人として笑顔が無い。なんだか誰も楽しんで無い、っつーか戸惑ってる感じ。中には頬杖をついて退屈そうにしている人も。今迄の達郎氏や大貫さんのインタビューで、当時の彼らの風当たりの強さと言うか「ウケなかったエピソード」を良く目にしていたのだが、あーなるほど、こんな空気だったんだ、ってのがよくわかる写真。
手元の資料と照らし合わせてみると、Sugae Babeは'75年は二回、日比谷野音でライブをしている。写真には達郎氏の他に二人のギタリストの後ろ姿が写っている、ってことは伊藤銀次氏が在籍している頃。ってことは4月20日の「Blues Power Spring Carnival in 日比谷」でしょう、おそらく。因に共演バンドはWestRoad Blues Band、ウィーピング・ハープ妹尾&ヒズ・ローラーコースター、久保田麻琴と夕焼け楽団、鈴木茂バンド。ううむ、当時、この手のイベント的なライブだと圧倒的に関西のブルースバンドの方がウケていたので、彼らはやりづらかっただろうなぁ。やってる事は今と全くと言っていい程変わっていないのに。それも凄い。
