●原マスミ ライブ
|
ZABADAK:Decade
「小さい宇宙」がグルグル。 |
晴れ。
仕事を終えて今池の「TOKUZO」で行われた、原マスミ氏のライブに行く。生で彼の歌声を聴くのはこれが2回目。前回聞いたのは十年以上前の事だ。彼のアルバムは全て廃盤で、僕もオムニバスアルバム「Songs」に収録されている「ステレオ」の1曲しか手元に音源は無い。最近ではナレーションの仕事で彼の声を聞く機会が多い。一番有名なトコロではアニメーション「ストレイシープの大冒険」の主人公「ポー」の声だろうか。(ちなみにポーのガールフレンドの「メリー」の声は遊佐未森。) とにかく唯一無二の声。
さて、そのライブだが、基本的にギターの弾き語り。曲によってバイオリンのサポートが入る。そして2曲だけ、なんとベースの弾き語り。ベースのみ、です。ビックリした。そのうちの1曲は繋いだサンプラーにフレーズをどんどん重ねて、リズミックなリフのループをステージ上で作り上げ、それに乗って歌うっつー実験的な曲。面白い。
敷き嫌いがハッキリ別れるタイプだと思うけど、とにもかくにも魅力は「声」なのだ。「キモチワルイ...」って言う人もいるかも...。 なんとも切なくなってしまう声。この人の音楽的ルーツって何なのだろう?全然見えないんだけど、でも惹かれてしまう。
そして彼の書く歌詞も大好きだ。詞でもあり詩でもある。とにかくナイーブで、優しい。上記のグルグルBGMで紹介した「小さい宇宙」も彼の作詞だ。
ライブ会場で初めて聞いた曲なのだが、こんな一節に、不覚にも少し涙してしまった。
君の幸せを何に祈ろう
神様の名前を知らないから
空の太陽と月に祈ろう
土に眠る虫に祈ろう
「僕が食事をとっているときにいきなり後ろから抱きついてもいいよ/スプーンの先で歯が欠けても君を叱ったりしない」と始まる、周りの人はおかしいと言うけれど「僕」には愛しくてたまらない「君」の歌。
彼の歌詞には頻繁に「宇宙」「銀河」「月」「星」「海」が登場する。そして、全ての物に宿るアニマ(精霊)達。マクロもミクロも全て俯瞰して「僕」と「君」のラブソングに結実する。素敵だ。
上記の歌が気になってweb各所を検索したら「人間の秘密」というタイトルらしい。彼が2002年に行なった個展のタイトルでもある。そう、彼は画家としても活躍しているのだ。
7/10追記修正:「人間の秘密」は別の曲のタイトルでした。上記曲のタイトルは「血と皿」です。(コメント参照)さいもんさん、ご指摘ありがとう。
2度のアンコールも含み、ライブは約2時間で終了。途中のMCで彼は「最近はちょっと音楽づいてまして...。昨日も大阪でライブだったんですけど。歌ばっかり歌ってる人って、どうなんだ?って感じです....(笑)。」なんて言ってましたが、いやぁ、もっと歌って欲しいぞ。とりあえず、CDを探してみよう。うーむ、ヤフオクか?
原マスミ氏のインフォメーションサイトは→ココ。
